NUNOUS SUSTAINABILITY JOURNAL

株式会社資生堂「BAUM」様 -1-

本オウンドメディアでは、セイショク株式会社が開発した新素材「NUNOUS🄬」をご採用頂いたクライアント企業様とデザイン設計企業のご担当者様それぞれに、現在取り組まれているSDGsやサスティナブルな事例のご紹介や、その背景にある未来への想いをインタビュー・掲載させて頂き、現在NUNOUSの導入をご検討されている方々に向けて、持続可能なより良い社会にするための活動の参考にして頂けるよう発信して参ります。

今回の撮影に協力して下さったのは

BAUM新丸ビル店
東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル3階
電話番号:03-3201-6110

今回お話を伺った方のご紹介

  • 西脇文美さん
    資生堂㈱ BAUMグローバルブランドマネジャー

  • 井上まりえさん
    ZYCC㈱ 大阪店第2デザイン室 チーフデザイナー

  • 濱口真央さん
    ZYCC㈱ 大阪店第1事業部 係長

株式会社資生堂「BAUM」様のブランド概要

〈BAUMについて〉
「樹木との共生」をテーマにしたスキン&マインドケアブランド「BAUM」(製造販売元:エトバス)は2020年に誕生。札幌、丸の内、渋谷、新宿、横浜、名古屋、梅田、心斎橋、博多で展開(2021年11月現在)。「樹木がくれる、美しい世界のはじまり」をメッセージに、樹木の恵みを余すところなく受けとり、感謝し、樹木資源を未来につないでいくブランド。スキンケア製品の90%以上を自然由来の素材から製造。商品パッケージ、店頭でもサステナブルな循環を意識。

BAUM 公式HP: www.baumjapan.com
公式INSTAGRAM: https://www.instagram.com/baum_global/

ZYCC(ジーク)株式会社様の企業概要

〈濱口真央さん〉
1805年、京都で両替商「錢屋」として創業。商業空間・展示空間の企画・設計・施工会社へ成長し、後にZYCCに社名変更。ゼニヤのZYを継承し、過去の歴史を大切に受け止めながら、Commitment(約束)、Confidence(信頼)、Create(創造)を加え、約束と信頼を基盤に創造力あふれる企業を目指す。顧客志向、品質志向を貫き、空間を通して社会的責任を果たすことを企業理念としている。

企業HP: http://www.zycc.co.jp/

現在の「BAUM」様とジーク㈱様のSDGsやサステナブルなお取組みはいかがでしょうか?


〈BAUM西脇文美さん〉
木製家具メーカーのカリモク家具株式会社とのコラボレーションにより、商品のパッケージには家具の製造工程で発生した小さい木材を再生利用(アップサイクル)しています。併せて、レフィル商品を積極的に配置したり、一部プラスチック容器には植物由来のバイオPETを、ガラス容器にはリサイクルガラスを採用しています。環境負荷の軽減を目指す取り組みとして、ショッピングバッグの無償配布を行わず、希望するお客さまにはオリジナルエコバッグを販売しています。
また、「樹木の恵みを受け取るだけではなく、自然に還していく」というブランド哲学を体現する取り組みの一つとして、森を育てて再びBAUMに活用する循環を目指しています。住友林業株式会社の協力のもと、パッケージの木製パーツ部分に使用する木材である、オーク(ナラ)の苗木を中心に店舗内で大切に育て、苗木の故郷の一つである岩手県の森への植樹活動を行っています。
パッケージのデザイン性や、香り、テクスチャーの心地よさだけでなく、その背景にあるブランド思想やこのような取り組みが、20代、30代前半の男女に広く共感を得ています。

〈ジーク濱口真央さん〉
2008年、弊社経営理念に基づき、全従業員が地球環境保全に積極的に取り組む「環境方針」を宣言し、オフィスにおける省エネ・リサイクルの推進、工事現場における産業廃棄物の適正処理、環境に配慮した設計の提案を具体的な環境方針として公表しています。また、プランニングの中で、エコなマテリアルや既製品の品番を推奨していくこと、全て新しく作り出すことだけの提案をマストとして考えないこと、まずはお客様にもその方向性を共有することが大切だと感じています。近年では企業様の事業遂行の一環として請け負ってきた店舗の設計デザインでの解決のみならず、必要な要素を見出して企画から具現化するモノ・コトのご提案を行っています。また社内活動で、マイボトルウィークの導入や名刺のエコ素材への変更を実施しています。

 

NUNOUSをなぜご採用頂けたのか?どこに魅力を感じられましたか?また導入後のご感想は?

〈ジーク井上まりえさん〉

初めて出会ったのは2020年春のクラウドファンディングのプロダクト製品として見つけた時でした。見た時に、「これは!?(素敵、すごい、初めて)」と思いました。一目惚れでした。魅力は「今までに見たことのない有機的な美しい模様と光の受け方、質感の優しさ」で、その後、製作のヒストリーを深く知る機会があり「恋をした!」という感じでしたね。「サステナブルな社会への精神」にもとても共感し、「私もできることから少しずつ進んでいかねば」と考えていた矢先での出会いだったので、運命を感じました。㈱資生堂様からのマテリアルのご相談を頂いたタイミングとも重なり、NUNOUSのマインドも色味テクスチャもすべてBAUMブランドの方向性にマッチしており、ブランド価値をさらに上げるものになるのではと感じ、ご提案させて頂きました。導入後の感想としては、もっと大きな面で使いたいので、将来的には不燃や準不燃などの認定は欲しいと思います。製法上難しいのは理解してますが。

 

〈BAUM西脇文美さん〉

ストアでのディスプレイを検討している際に、「森の水辺の表現を独創的かつサステナブルな素材を使って表現できないか?」と考え、ジーク㈱様にNUNOUSをご紹介頂いたのが始まりでした。NUNOUSは、ひとつひとつが異なる表情を持ち有機的で美しい個性をもつこと、またその存在自体がサステナブルな素材であることに共感し、採用に至りました。ディスプレイ導入してみるとBAUMストアのエレメントや素材の中に美しく溶け込み、商品をより引き立てて魅せてくれる効果があると感じています。ジーク様もお話されている通り、特に光の受け方がとても優美で柔らかく自然を演出してくれるのには驚きました。アップサイクルマテリアルであるという点もBAUMブランドのフィロソフィーと親和性がありますので、今後も機会があれば是非一緒にNUNOUSさんと取り組みたいと考えております。

今後向かうべきSDGsやサステナブルの展望、力を入れていくお取組みについてはいかがですか?

〈BAUM西脇文美さん〉

SDGsへの配慮やサステナブル消費というものが、生活者に不便や単なるコストアップを強要するものではなく、新しい時代の豊かさへと昇華できるような価値開発を目指して、これからもパッケージ・中味処方ともさらに進化させていきたいと考えています。またバイオサーキュラーエコノミー(循環型共生経済)の一端を担うブランドとして、今年開始した植樹活動を筆頭に、よりよい未来を考えながら自然環境と向き合っていきたいと考えており、BAUMを通じて一人でも多くの方に興味を持っていただいたり、持続可能な未来について考えるきっかけになってくれたらと思います。

 

 

〈ジーク井上まりえさん〉
正直、まだまだ理解は深まっていないと感じます。私たち設計施工の仕事はある意味、それとは逆行しているような業務が多く、だからこそ、素材選定、製品の選定をエコ製品やサステナブルな社会へ貢献されている企業様のものをスペックすることをトライ・提唱し続けることが大切だと感じ、今以上に提案していきたいと考えています。そして、後にたくさん流通することで価格もみんなに優しくなるよう目指したいです。またサステナブルなものづくりの部分でもメーカー企業様と共同開発するといった取り組みについても今後進めていきたいと考えています。

編集後記

今回、取材させて頂いたクライアント企業様、デザイン設計会社様のご担当者さまの皆様が若くして企業の顔になる様なお仕事を任されていること、またSDGsやサステナブルなことに日頃から関心が高く、それを実践されている姿に驚きました。

インタビュー中にもあった「NUNOUSの光の受け方」については、11時の開店時間に近づく毎にフロアに段々と照明が灯るたび、「なるほど、このことを皆さん仰っているんだな!」という事が実店舗で見ることで理解できました。ディスプレイの素材としてアクセントになりながらも商品と調和し、自らは照明の当たり具合によっても違った表情を見せる新素材NUNOUS。企業様のSDGsやサステナブルな活動に寄り添い、皆様のお役に立てますので、未だ見ぬ新たな表情をデザイン・活用して頂けるアイデアをお待ちしております。

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