NUNOUS SUSTAINABILITY JOURNAL

三井デザインテック株式会社様

本オウンドメディアでは、セイショク株式会社が開発した環境系新素材「NUNOUS🄬」をご採用頂いたクライアント企業様とデザイン設計企業のご担当者様それぞれに、現在取り組まれているSDGsやサステナブルな事例のご紹介、その背景にある未来への想いをインタビュー・掲載させて頂き、現在NUNOUSの導入をご検討されている方々に向けて、持続可能なより良い社会にするための活動の参考にして頂けるよう発信して参ります。

今回の撮影に協力して下さったのは

三井デザインテック株式会社(従業員数:805名)
東京都中央区銀座6丁目17-1 銀座6丁目SQUARE      
03-6366-3131
HP:https://www.mitsui-designtec.co.jp/

今回お話を伺った方のご紹介

  • 見月 伸一さん
    執行役員 / CDC(クリエイティブデザインセンター)部長

  • 石田 泰夫さん
    CDCグループ長

  • 桐山 徹治さん
    総務グループ長

  • 梅岡 佐知子さん
    CDCチーフデザイナー

  • 児玉 あゆみさん
    CDCデザイナー

  • 高橋 摩耶さん
    CDC所属

三井デザインテック株式会社様の企業概要

オフィス・ホテルなどの空間・内装の企画・デザイン・設計・施工

マンション・戸建住宅などのリフォームに関する企画・デザイン・設計・施工

事業用建物のコンバージョン・リニューアルに関する企画・デザイン・設計・施工

新築マンションにおける設計変更工事、モデルルーム・共用部の企画・デザイン・設計・施工

家具・インテリアの企画提案・商品販売 など

現在の三井デザインテック㈱様のSDGsやサステナブルなお取組みはいかがでしょうか?

〈桐山さん〉
サステナブルな取り組みへの第一歩として、環境配慮の観点で選定した素材で構成された「Eco Friendly Bench」、旧本社で使用していたチェアに新本社のコンセプトを表現したアートを重ねアップサイクルさせた「CROSSOVER Chair」を制作し、1Fレセプションエリアにて展示しております。

また、新本社のフロア内各所にもNUNOUSをはじめとしたサステナブルな取り組みで開発されたマテリアルを使用し、環境に配慮した空間デザインに取り組んでいます。

NUNOUSをなぜご採用頂けたのか?どこに魅力を感じられましたか?

〈梅岡さん〉
まず何と言っても「素材としての美しさ」、「今まで見たことのなかった目新しさ」、「製造背景にある取り組みのストーリーや姿勢へ共感」しました。

今まで馴染みのない素材を初めて採用するのは慎重になりますが、思い切って新本社3Fラウンジ「SUNROOM」でテーブル天板としてNUNOUS  STONEのオリジナル配色版をデザインし、使わせて頂きました。

〈児玉さん〉
私も初めて実物を手にした時には「捨てられる布から作られているとは思えない美しさと完成度の高さ」に驚きました。また、とても「手触りも良く」、「布の質感を強く持っています」し、「柄が2つとして同じものが無いこと」にも興味を持ちました。今回は1F正面入り口に様々なマテリアルを配した「WELCOME WALL」をデザインし、そのマテリアルとしてベージュ系のNUNOUS  SKINを使用させて頂きました。

導入・施工後のご感想は?

〈梅岡さん〉
実物を見て、触った時には、「他にも色々な使い方の可能性を感じ」想像以上の出来栄えでした。柄がスライスされるまで分からないというのは新鮮で、どんな柄が出てくるか待っているのも楽しみな時間でした。使い終わったNUNOUSを再度NUNOUSとして生まれ変わらせる研究も始められているというお話も伺ったので、今後の開発も楽しみにしております。

〈児玉さん〉
私は、「空間デザインに馴染んで主張し過ぎない、それでいて存在感がある、どのようなデザインにも合う不思議なマテリアル」なのだと感じました。今回使用したことで、より素材のことも理解できましたので、別の機会にまた採用できればと考えております。

今後向かうべきSDGsやサステナブルの展望、力を入れていくお取組みについてはいかがですか?

〈見月さん〉
まずは一人一人が環境に対する問題意識を持ち、小さなことからでもアクションを起こしてみることが大事だと考えています。

そのために社内向けにSDGs関連のイベントやセミナー・勉強会等を行ったり、リサイクルやアップサイクル建材の情報を共有したり、サステナブルな取り組み向上を目指しています。我々の事業の1つにリノベーションがありますが、リノベーションそのものがサステナブルな価値を提供することだと考えている一方で、空間・インテリアデザインをよりサステナブルに進化させていくことが重要です。

新本社1Fにはそのトライアルとして、家具をサステナブル建材だけで作るとどうなるかの実証もしました。そこで分かったことは「何かを我慢したデザインではなく、サステナブル建材だけで作っても良いプロダクトができること」です。デザインを通じて、使われなくなったものに新しい価値を吹き込んでいくことに今後の可能性を感じています。とはいえサステナブルとは、単に素材としてデザインに取り込むことだけではなく、循環しているモノ作りの中で、廃棄やCO2排出による環境負荷をどれだけ軽減できているかなどの視点を持ちながら、デザイン部門、メーカーも含め、一体となって取り組むべき課題になっていると感じます。

NUNOUSは本業の染色事業という企業活動の中で廃棄しなくてはならないものを利活用するというコンセプト・ストーリーが素晴らしい。アップサイクルだけど全く新しいモノになり、今までにない付加価値を提供していますね。唯一無二で類似品や代替品もないユニークさ。何より、ここまで完成度の高い素敵な色柄は他に見たことが無い、新しいマテリアルなので驚きました。もちろん我々のクライアントであるユーザー様もサステナブルな事業活動への意識が強くなってきておりますので、我々の銀座新本社自体がサステナブルで、ウェルビーイングを体感、イメージできるようにショールーム化しています。いち早く、サステナブルなデザインが武器になるように建材メーカー様や、素材メーカー様とパートナー構築して事業推進していきたいと考えています。

NUNOUSについての印象はどうですか?

〈見月さん〉
今まで紡いできた歴史やヘリテージを有する企業様やブランド様を活かすリブランディングメニューとして、新素材NUNOUSは非常にマッチしている素材だと思います。他にはない面白い空間ができあがるのではないかと思います。色をミックスできるのも魅力ですよね。どのような色柄が出てくるかは、コントロールできないので切ってみてからのお楽しみですが、逆にある種の「ゆらぎ」や自然物に囲まれる「心地よさ」などが表現できそうで良いですよね。いわゆる壁紙や床材などの建材ではないにしても、うまく建材風に使えるテクニックを考えたいと思います。ぜひ今後、弊社と新素材NUNOUSとの取り組みを深化・発展させられたら良いなと考えています。

新素材を社内に広めて頂いたきっかけ【社内ウェビナー】

〈高橋さん〉岡山出身の石田グループ長より「会社の代表に問い合わせがあった岡山の会社で、1度商品見ながら説明を受けたが、熱い想いを持った良い商品を作っている。これを同じ岡山県人として広めなければならん!」と熱く想いを伝えられたのを記憶しています。

〈石田さん〉コロナ以前はリアル開催の「社内セミナー・商品展示会」でしたが、コロナ禍では、出社制限もある為デザイナーのスキルアップと知見の向上のための「ウェビナー研修」に替え、素材のご紹介と共に、デザインのインプットに繋がるトレンドや、事例などをデザイナー向けに開催させて頂きました。

ウェビナー開催秘話

〈石田さん〉
多くのデザイナーに響く視点でのプレゼンにして頂くために本番前の打ち合わせを何度もさせて頂きました。ウェビナ―の内容は、「サステナブルを取り巻く社会の潮流」「SDGSとESG」をはじめ、今後のデザインの中でサステナブルな取り組みの必要性について、NUNOUSの商品を通じてご説明いただきました。特に「アップサイクル」ついては本セミナーでデザイナーに浸透させていきたいとの狙いがありました。

〈高橋さん〉商品のデモンストレーション部分では

「商品の見せ方=テレビショッピングの様に商品を大きくみせてみるのはいかがでしょうか?」

「背景の作り方=工場の背景が隠れるように背景作れませんか?」
「音声効果=雑音が聞こえないマイクの調整お願いします」

「照明効果=お顔と商材に光が当たって美しくみえるように(インスタグラマーのような女優ミラーがおすすめです)など、

遠隔地よりNUNOUSの美しいテクスチャーを「オンライン上で視聴者に魅力的に感じてもらうにはどうすれば良いか」の調整を何度も重ねました。

ウェビナ―開催後の反響と新本社デザインについて

〈石田さん・高橋さん〉
ウェビナー開催を通じて、NUNOUSの理解を深めるごとに、「常に前向きに検討改善していく力」「信念を持って美しいものを生みだすジャパンクオリティの精神」があの美しい「NUNOUS」の商品開発に繋がったのではないかと痛感いたしました。

お陰様でウェビナーは大変評判が良く大成功。後日、ウェビナーでご紹介いただいたご商材は、社内の特設展示場に展示させていただきました。

実物を拝見するのはこの時が初めてでしたが、とても美しいテクスチャーと手触りに感動したのを覚えております。

展示のセッティング中に、今回の梅岡デザイナーをはじめ色々な方から声を掛けられましたが、見月クリエイティブデザインセンター長(当時のデザインマネジメント部長)の目に留まり、NUNOUS製品のご紹介、アップサイクルデザインの可能性を説明した所「今すぐ、新本社のデザインの可能性に向けて全てのデザイナーに周知するように」との指示がありました。そこで展示期間を延長し、改めてデザインチームへの発信。新本社3Fサンルーム「NUNOUS」のテーブルは、多くのデザイナーお気に入りの一つの場所です。ウェビナ―の開催からデザイナーにバトンを繋げることができ嬉しく思います。

編集後記

多彩なマテリアルのコラージュを直接壁面に配した新本社1Fのエントランス「WELCOMEWALL」を抜け、3Fに向かうと、素敵なジャズが流れているまるでホテルのバーのような空間。オフィスを訪れている事を忘れさせるほどリラックスでき、社員さま1人1人の個性やスキルがクロスオーバーしながら仕事できる空間設計をされていました。更に奥に進むと、緑豊かなリゾートホテルのラウンジに来たかのような不思議な感覚に陥る「SUNROOM」。随所にサステナブルを意識しながらも、働く人に「エンゲージメント」や「Well-Being」を促す、ニューノーマルな時代が求めるオフィス。今回NUNOUSがこちらのショールームのようなオフィスの設計空間でお力になれたことを誇りに思いました。

また、三井デザインテック様ではオフィスに象徴されるように、社内の垣根が低く感じられ、各自が積極的に情報収集した事を社内発信・共有されていることも強みだと感じられました。今回ご縁を頂くきっかけになったのも、トップの素早い決断と強い発信力、それを大きな動きへと社内一丸となって取り組まれている様子が会話の至る所から伺えました。

今回取材中に三井デザインテック様より、「NUNOUSは他にどのようなサステナブルな取り組みができるのですか?」と、逆にご質問頂きましたので、この機会に少しだけ我々NUNOUSを活用したソリューションの一例をお話させて頂きます。

クライアント企業様やブランド様の事業活動の中で、不要になり捨ててしまう布(例えば従業員様が着用していた服)などから、「オリジナルNUNOUS」を作れるのか?とのご要望を多く頂きます。もちろんご支給頂いた不要な布はオリジナルNUNOUSにさせて頂くことができます。それを新店舗や改装、新たな事業所開設の際にインテリア(腰壁、家具、什器、サイン、アートワーク)などサステナブルな空間設計にご活用頂く。それでも余ったNUNOUSはブックマークやカードホルダー、手帳カバーなど自社の販促物などのプロダクトの素材としてお使い頂くなど、「自社で不要な捨てる布に新たな命を吹き込むお取組み」をご採用頂き、喜んで頂いております。今後も皆さまからのアイデアなど沢山具現化してまいりますので、お気軽にお問合せ頂けると嬉しいです。

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個体差の例

規格・仕様について

材料になる布について

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色柄や風合いについて

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